葬儀の受付での名刺について
ご葬儀に際して、会社関係や所属団体の方、あるいは個人の方から受付で
「芳名帳・芳名カード」への記入にかえて名刺をいただくことがあります。
芳名帳・芳名カードに記入する内容は、名刺にはもれなく印刷されているので
不都合はありません。
この名刺には、縦型でも横型でも右上に「謹弔」または「弔」と
記入するとマナーブックには令和5年の現在でも指南されています。
あるいは、左下を少し表側に折るということです。
70才近いわたしがこのことを知ったのは、「昭和」の時代にビジネスマナー講習で
教わったものでした。
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さて、葬儀社に勤めてから、このような文字の書かれた名刺を受付などで見たのは、
一度きりしかありません。
この名刺を出された方は、驚きでしたが30代前半の男性でした。
それ以外では見たことがありません。
大きい会社の部長や社長の名刺を見る機会もありましたが、「謹弔」や
「弔」の文字は書かれていません。
受け取った遺族も 「弔」って? なにと思われるかもしれません。
思うにこのような慣習は都市部では、実際にはなくなってしまっているのではないかと。
インターネット上では、「慶事弔事用(専用)名刺」を注文できる会社がありますので、
どこかで、どなたかには、需要があるのかもしれません。
一方、「慶事用」名刺とするなら、「謹賀新年」や「新年のご挨拶」の金文字のある名刺は
今でも見かけます。 また、「新任ご挨拶」などもあります。
もちろんお得意先回りの営業用の名刺です。
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ご葬儀などでご不明な点がありましたら「アスカセレモニー」へご連絡ください。