会葬礼状の儀について アスカセレモニー
葬儀に参列したときには「会葬礼状」を受け取られると思います。
いわゆる「御会葬御礼」の文言のあるハガキサイズの印刷物です。
本文には、「故 〇〇〇〇 儀 葬儀に際しましては・・・」と
いうような故人様のお名前から始まります。
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葬儀式場の前に立てる「葬儀正面看板」にも
「故 〇〇〇〇 儀 葬儀式場」と書かれています。
ここでもお名前の後に「儀」とつけてあります。
この「儀」については、一般的に
人称代名詞や人代名詞として、自分や自分の身内などの
名前の後につけて、謙譲の意味を表す接尾語と説明されています。
意味は、「〇〇〇〇 のこと」、「〇〇〇〇 について」、
「〇〇〇〇 に関して」となるようです。
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たしかに昔のテレビ時代劇などでは、「わたくし儀 この度一身上の都合により・・・」や、
「その儀 ばかりは、はひらにご容赦下され・・・」などのセリフを聞いた
覚えがあります。
70代以上の方には、かすかにご記憶があるかもしれません。
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ご葬儀の打ち合わせなどで、国文学(国語)に素養のある方や若い方から、
この「儀」はなんなの? 必要なのと質問されることがあります。
その場合は、必要はありませんが、形式を整えるためにつけておりますと
お答えしております。
そして、このようにお答えするとつける方が多いです。
「儀」のない「会葬礼状」や「葬儀正面看板」もあります。
葬儀担当者の考え方やご葬家様の指示によりお作りするからです。
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第二次大戦後の昭和20年代の葬儀の写真などでは、
看板に「儀」が付いていませんでした。
その後、経済が復興して景気がよくなると「儀」が付くように
なってきたようです。
昭和30年代半ばごろから、学のある?葬儀社が始めたように思われます。
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ご葬儀についてご不明な点がありましたら「アスカセレモニー」へご連絡ください。