六文銭について
仏式のご葬儀の際にお別れに
お棺にお納めした故人さまに対してお金を
お入れした経験がある方は多いのではないでしょうか。
いわゆる「六文銭」、「三途の川」の渡し賃といわれたものです。
かつては葬儀社のスタッフが、「5円」玉(「ご縁」につながる)
以外の硬貨を入れてくださいと案内していたことがありました。
江戸時代ではないので、「文」の単位がありませんので、
現行貨幣で代用していたのです。
/
/
現在では、紙片に寛永通宝(江戸時代)や永楽通宝(安土桃山時代)を
印刷したものや、木製で作られた「六文銭」が用意されています。
風習や慣習は変わりますので、これらを全く知らず、必要とも思わない方も
多くなっております。
「六文銭」は昔の貨幣で、今では存在しないお金を印刷してまで
棺にいれるのは意味がないと考えたり、
「三途の川」の存在は、昔の人は信じていたかもしれませんが、
現代ではとても信じられないということのようです。
/
また、現行のお金をお棺にお入れすることは、「貨幣損傷等取締法」に
ふれる(抵触する)ためおすすめされておりません。
実際問題として、「青銅」の10円硬貨は表面が黒く変色しますが、形はその
まま残ります。「白銅」の100円硬貨などは変形するため損傷といえます。
また、お柩にお入れした硬貨を使う方はいらっしゃらないでしょう。
しかし、葬送のために硬貨を棺においれすること自体は、
禁じられているわけではありませんし、法律に反することとも思われません。
お別れの時には、お見送りする方のお気持ちにかなうことをなさって
いただければよいでしょう。
/
ご不明な点などありましたら「アスカセレモニー」へご連絡ください。