浄土について
先日、ご葬儀に立ち会ったときに
ご高齢の喪主様が、「これで〇〇も浄土に行くんですね」と
つぶやいていらっしゃいました。
浄土と聞くと多くの方は、日本史の授業でも登場する
「極楽浄土(ごくらくじょうど)」のこととおもわれると思います。
ところがこのご葬家は、日蓮宗寺院の檀家さんたちでした。
その方たちが行かれるのは、極楽浄土ではなく「霊山浄土(りょうぜんじょうど)」
になりますので、その浄土を差しているようでした。
熱心な宗教の信者でない限り、死んだらどうなるのか?は、
普段意識されていないと思います。
また、どう生きていくのかもなかなか普段意識できない難しい問題です。
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浄土は、煩悩で穢れている現実世界ではなく、清浄な世界とのことです。
現実世界ではないとは、亡くなってから行く世界ということでしょうか。
そして、その浄土では、仏さまの世界の最高位の如来さまや、
如来さまになるまえの立場の菩薩さま達が、「説法」をしている世界とのことです。
また「浄土」は仏さまごとに仏さまの数ほどあるそうです。
代表的なのは、北方にある霊山浄土(りょうぜんじょうど・釈迦如来)、
西方にある極楽浄土(ごくらくじょうど・阿弥陀如来)、
東方にある浄瑠璃世界(じょうるいせかい・薬師如来)、
南方にある補陀落浄土(ふだらくじょうど・観世音菩薩)などです。
補陀落浄土を目指す補陀落渡海(ふだらくとかい)については、
小説等にもなっています。
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