献花について
キリスト教のご葬儀、また無宗教葬では、参列者が弔意を表すのに「献花」が
おおくおこなわれています。
仏式でも線香や焼香のけむりを出せない会場では、献花に替えています。
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「献花」を捧げる場所は、おもに献花台といわれる装飾がされた台(長方形の
テーブル)にすることになります。
ここで、献花を捧げる向きについてですが、これには明確な決まりがありません。
キリスト教のご葬儀では献花は参列者の側に花が向くようにして、
茎をお柩やご遺影の側に向けることが一般的におこなわれています。
花が参列者側になることによって、(生花)祭壇と相まって、お柩がさらに
綺麗に飾られることになるためにおこなわれるようになったと思われます。
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特定の宗教形式に基づかない無宗教葬では、花をお柩やご遺影側に向けることもあります。
これはご遺族や主催者の意向によってきまります。
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先日のG7招待国の韓国大統領と夫人が
原爆死没者慰霊碑で花束を献花する際に花を慰霊碑側に一瞬向けようとしました。
しかし岸田総理夫妻の所作を見て、結局は花を手前に向け献花したのは報道の通りです。
自分の考えとは違っても参加したその場の儀式の作法に合わせるのは重要なマナーです。
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葬儀社として実際のご葬儀では、最初に1本を見本として捧げておくことは
よくおこなうことです。 最初に献花する方が迷わないようするためです。
花を手前に向ける日本の献花は、神道のご葬儀の「玉串奉奠」にならったもののように
思われます。
一方、お別れでお柩の中に茎のついた花を献花する場合には、花を故人のお顔の方に向け
るのは異論のないところではないでしょうか。
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